これは、今期から副読本として採用された3冊
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第3期第 8回 9月 5日(土)*************************
今回は歎異抄の中で一番注目される第三条「悪人正機」についてのお話を聴きました。
「善人なほもって往生をとぐ、いわんや悪人をや」という言葉を読む時、誰もが自分は善人である
という立場から理解しようとするが、此処でいう悪人とは我々自身のことであるという立場に立
って考えないと誤解する事になる。
「仏教無量寿経」では人は上輩、中輩、下輩と分かれており、欲を捨てて功徳を積んだ上輩の人に
対して欲を捨てきれず、精進もできない我々は下輩と区別される。
「仏説観無量寿経」では、人は上品(じょうぼん)中品(ちゅうぼん)下品(げぼん)と分けられる。
下品で中品の人は、普段から五戒や八齋戒や具足戒等を守れずにいても、善知識にめぐりあって、
阿弥陀様の徳を聞きお念仏申す時、すでに届いておる先手の光明の働きのままに、浄土の仏と生まれ
る。歎異抄でいう悪人とはこれらの人々を指す。
「悪人正機」とは阿弥陀様の気持ちが誰の為に向けられているのかということを言っている。
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第3期第 7回 8月 1日(土)*************************
歎異抄第二条についてのお話を聴きました。この記載を担当している私が欠席しましたので、
レジメの内容を簡単に記述します。
「関東のお弟子さんが親鸞聖人から聞いていたものと、親鸞聖人が法然上人から聞いていた
ものとの、内容の違いは何か。」
お弟子来訪の目的:秘事法門の有無と親鸞聖人の言葉による権威の証明を聴きに来た。
御開山(親鸞聖人)の確認事項:
往生極楽の道(後生の一大事)・よき人の仰せをかぶりて信ずる。
「仰せ」の内容問題は、弥陀の真意受領の有無。
総じてもって存知せざる候
弥陀の真意=弥陀先手を疑う事はない。
「漫画仏事入門」:おつとめの作法・臨終勤行・通夜勤行 でした。
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第3期第 6回 6月 6日(土)*************************
コロナウィールス感染防止の為4月5月と休講だったので、
今回は「漫画親鸞さま」を予め読んでおき、住職が作成したレジメに従って、親鸞聖人の一生に
ついてお話を聴きました。
1173年に京都 日野の里に5人兄弟の長男として誕生。
9歳で得度して、比叡山へ行き修行を重ねました。
29歳で比叡山から下りて、法然聖人の門下生となりましたが、他宗からの攻撃により承元の法難
に遭い、35歳の時越後へ流罪となりました。
42歳になった時関東へ出て小島の草庵、稲田の草案等を拠点に不況に務めました。この時代に
「教行信証」の草稿が完成しましたが52歳の時でした。
62歳の時京都に戻り著述に励みました。そして、90歳でご往生されました。
「漫画仏事入門」では阿弥陀さま・お経の内容・お布施について説明を聞きました。
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第3期第 5月 2日(土)*************************
コロナウィールス感染防止の為休会となりました。
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第3期第 4月 4日(土)*************************
コロナウィールス感染防止の為休会となりました。
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第3期第 5回 3月 7日(土)*************************
歎異抄第一条を皆さんで音読しました。
「弥陀の本願には、老少善悪の人を選ばれず、ただ(先手の)信心を要すと知るべし。そのゆえは、
罪悪深重・煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にまします。」
弥陀の本願=18願
先手回向と、無分別は、浄土真宗の要。
選ばれずの意味は、十方衆生すべて分け隔てをしない事。
本願寺派布教使の大江宏玄氏の法話
「わしが居るところが、助かる場所、助かるが先に届いて居る」を読み、歎異抄第一条の要諦を
再確認しました。
「漫画仏事入門」では帰敬式、と御文章について説明を聞きました。
普段のお参りで御文章拝読がありますが、第八代宗主蓮如上人が手紙でみ教えを説いたものである
と、初めて知りました。
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第3期第 4回 2月 1日(土)*************************
漫画歎異抄第一条 阿弥陀様の願いの原文を皆さんで音読しました。
「往生をとげるなりと信じて念仏もうさんと思い立つ心の起こるとき」
往生にも二つあり、
命が終わって覚りの仏となるのが、
臨終往生、もう一つは生きている今、往生が確定した時
が、
即得往生。すなわち、往生を遂げる信心をもって念仏を始めた時。
信心とは、根底に、五念門の修行の最終段階「遊戯地回向」がもたらす信頼感がある。
すくいの仕組みへの信頼を表現する言葉としての<唯信心・唯称仏>であり、私が持とうとす
る意味の「信心」ではない。
「漫画仏事入門」の念珠、合掌、昇降の仕方について説明を受けました。
念珠のいわれと種類、持ち方について説明を聞きました。
合掌の意味と姿勢、念珠の持ち方と関連して説明を聞きました。
焼香の仕方については、全員が順番に焼香してから説明を聞きました。
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第3期第 3回 1月 4日(土)*************************
前回の復習からはいりました。
ア・ミダ :仏像の特色=立っている :法蔵菩薩
アミダ様は、線引きしない=疎外しない仏
「ミダ」はメーターが語源で、区切る機械の意味を持つ
「ア」は、後に来る言葉を否定する語
それから阿弥陀様の本願について説明を聞きました。
48願と18願
18願:設我得仏(私が仏になった時=悟ったときに)
浄土三部経=無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経
十方衆生、至心・信楽・欲生我国、乃至十念、若不生者不取正覚、唯除五逆誹謗正法の
言葉の意味を聞きました。
観察・観佛浄土教
本願称名浄土教
本願回向浄土教
について説明を聞きました。
「漫画仏事入門」の1〜3について説明を受けました。
そして、仏事について質疑応答があり、お墓や、仏壇についていくつも質問があり、説明を受けまし た。
・お墓の成り立ちについても説明があり、平安時代には「化野」「鳥部野」「蓮台野」「西院」等の
風葬の地があったとの事。
清水寺は昔、鳥部野と呼ばれた所で、国立東京博物館、国立京都博物館それぞれにある「餓鬼草紙」 の絵には
当時の様子が描かれています。興味のある方はインターネットで検索すると見られます。
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第3期第 2回 12月 7日(土)***************************
前回の動画では親鸞聖人の教え等が詳しく説明されていなかったので、親鸞聖人
を紹介した別のアニメを講義時間すべてを使って見ました。アニメの内容は
「親鸞聖人が9歳の時に得度をして、29歳まで比叡山で修行をしましたが、納得
できなかったので比叡山から下りて法然上人と出会い、お念仏の世界に出会いまし
た。(以下略)」
アニメの中では親鸞聖人が「教行信証」を著述し、歎異抄の第九条についても紹介
をしていました。
歎異抄が生まれた時代背景を感じたところで、次回はいよいよ本題の歎異抄の講
義が始まります。
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第3期第 1回 11月 2日(土)***************************
初回でもあるので、時代背景を理解する為、親鸞聖人の動画を皆で見ました。
それから歎異抄の「序」を読みました。
早速、住職の話の中で「じょうどきょう」という言葉が出てきた際に、発音が同じ
「浄土教」と「浄土経」を聞き間違えて居る人から質問があり、住職からそれぞれに
ついて説明がありました。